SEMBL 2010 AUTUMN/WINTER MEN'S COLLECTION " ORDEAL "

 

SEMBL (センブル) 2010 A/W SEASON - BRAND Q&A

Q1. まず、2010年秋冬シーズンのテーマを詳しく教えてください。このテーマを選んだ理由は?

テーマは"ORDEAL"(神判/試練)
夢なのか現実なのかわからない世界で追われ、責められ、繰り返し死に至る男。
それは遺物に宿る太古の意志による試練なのだろうか...。

2010 SPRING EXHIBITION "SUNKEN TRESUR" と2010 CREWS EXHIBITION "KREIS 2" から続く物語の第3幕。
"SUNKEN TRESUR" では、男が宝(財宝とかではなく遺物)を探し求めて伝説の都市アレクサンドリアを訪れる。
"KREIS 2" では、男は宝(遺物)をサルベージし、その宝(遺物)に宿る意志を継承。
今シーズンの "ORDEAL" では、男は宝(遺物)を手にした事により悪夢に悩まされる。

テーマは洋服のデザインを中心にふさわしいものを選びますが、第3幕ですので、起承転結の転。
そういった変化の節目も意識したかもしれません。


Q2. 今シーズンはどんな新しいことに挑戦しましたか?

クロス(十字)モチーフをカッティングにより表現する。
ジャージ素材でないカットソーアイテム。
ジャーシー種のカウ・レザーの製品染め。
また、今シーズンというより先シーズンからですが、ハンドメイド、しかも外注ではなく自らによるハンドメイドアイテム。


Q3. 今シーズンのファブリック選びについて教えてください。

レザーと麻、ジャージはスウェット。
全て、SEMBLでは繰り返し、糸を変え、組織を変え、表情を変え、フィニッシュを変え使用し続けているファブリックです。

レザーは命を感じる素材だと考えています。今回はハンドメイドのベストで屠殺、畜殺される際に傷や不都合な場所に大きな穴があいていたりしているレザーを選んでいます。僕はそういった傷や穴に命の物語を感じます。あと、ヴェジタブルタンニン(植物タンニン鞣し)のラム・レザーは加工の質感が気に入っています。

麻、特にリネンは上質なフランス産の原糸が本当に素晴らしく、品質はこれまで使っていたリネンの中で最良だと感じています。大量生産にはない難しいルートを使用しているのが特徴かもしれません。例えば精製はハルピンで行っています。ハルピンはとても寒く、その過酷な環境がリネンにとって最良の環境なのです。また、麻は日本でも神道との関わりが深く、長い歴史があり、テーマの世界に近いファブリックだと思っています。


Q4. あなたのクリエイションにおいて、色(カラー)に対するこだわりを教えてください。

洋服をつくる表現方法の一つだと考えています。
例えば黒。
素材ごとの黒の表情の違い、染めによる色のブレは好きですね。
今回はまさに様々な黒での色付けが特徴だと言えます。


Q5. 特に思い入れのあるアイテムを選ぶとすれば?それらを選んだ理由は?

BLACK MIST(SDB-10-AT-01)
フランス産のリネンにヘンプをブレンドしてオリジナルで製作したフレンチダック地を使用したブルゾン。
シルクで覆われた袖が特徴です。素材の違いと複数回染める染色による様々な黒がとても気にいっています。なかなか染色がうまくいかず苦労させられた事も含め、これが一番思い入れが深いかもしれません。

FELONY(SCP-10-AT-01)
フランス産リネンを100%使用し、オリジナルで製作したキャンバスを使用したボトム。
切替やダーツワークはもちろんですが、3重で仕立てており、加工を入れた際に生じる3枚の縮率の違いから生まれるドレープ。中綿が入っているかのような雰囲気もデザインイメージ通りでした。

MEND PIECES CARDIGAN(SMC-10-AT-01)
MEND PIECES(メンドピース、オノ・ヨーコの作品から)と呼んでいる手法でつくりあげたカーディガン。
この手法のルールは
1/古物から物語を感じる。つまりはヴィンテージを材料として考えています。
2/DIY。自らで全ての行程を成す。
例えばこのカーディガンはヴィンテージのニットをファブリックに見立て、解体も含め全て自らの手でつくりあげています。リサイクルとも言えますが、どちらかと言うと訓練による物づくりの喜びの再発見といった感じです(笑) 継ぎ接ぎだらけなところから遺物の修復を想像して欲しいですね。個人的にはこういった手仕事は大好きです。


Q6. 今回のルックブックで特にこだわったところは?

夢のような曖昧な世界観。ひとつにはステージが変わる感じ。なので、変化のあるロケーションや光の加減には気を使いました。ルックブックの他にムービーを撮影しましたが、ホラー映画を意識した怖さもあるいい映像が撮れたと思います。

また、複数のサウンドクリエイターがそれぞれのムービーを見た印象を音にして、新たにサウンドをムービーにつけていくというプロジェクトを進行していますので、それも楽しみです。ムービーは今のSEMBLにとって欠かせない要素だと僕は考えています。


Q7. 展示会で、バイヤーから評価の高かったアイテムについて教えてください

RESTIVE(SLD-10-AT-01)、WASTELAND(SDV-10-AT-01)ダウン80/フェザー20のダウンシリーズ。
ヴェジタブルタンニンのラムレザーを使用しています。
REBEL(SLB-10-AT-01)ジャーシー種の製品染めレザーブルゾン。
ホルスタイン種より柔らかく伸縮性のあるレザーがジャージのような着心地を生みます。
TRACE(SCT-10-AT-04)ドレスブロードを使用したカットソーアイテム。
ジャージとは異なるドレープが生まれます。
NEAR(SFB-10-AT-01)ホースレザーのバックスキンのレースアップブーツ。
SEMBL独自の2重になったアッパーが幾通りもの履きこなしを可能としています。
また、グッドイヤーウェルテッドの限界に挑戦したレザーソール。
ATONEMENT(SDS-10-AT-01)ドレスブロードの白いシャツですが、手に取ってもらうとわかりますが、クロス(十字)をモチーフとしたデザインが集約されています。


Q8. 今後チャレンジしたいことはどんなことですか?

素材や技術は仲間との関わりで産まれてくるものなので、個人としてはこれからもデザインを突き詰めるという事。
新しいアイテムではスニーカーにトライしています。
SEMBLでは初のアイテムですので、個人的にもとても楽しみです。


Q9. その他ブランドからのお知らせ等があればどうぞ。

次回展はこの一年間、舞台として想定しているアレクサンドリアの物語の完結編です。
今回のムービーを含めJAMOOL、YouTube、HPで今までのムービーをご覧になっていただけると楽しんでもらえるかと思います。

新しい出来事では富士フィルムのArtful Market(仮称)にアートワークを提供いたします。それは様々なブランド、ショップ、クリエーターが参加する新しいWEBサービスです。WEB上のアートワークをお客様が自由に選び、Tシャツ、エコバック、クッション、ポストカード、ポスター、iPhoneケース等のプロダクトにできるという、自由度の高い面白い試みです。(6月末スタート予定)

アートに関する活動としては6/2に横浜のBankARTにてアーティストトークにディレクターのMAKIOが参加しましたが、今後もアーティストのシムラユウスケさん、DIG&BURY等の気鋭のアーティストの仲間達と一緒に様々な活動をしていくと思います。そこで新しい洋服へのアプローチができればと期待しています。


Q10. 最後に、今後のJAMOOLに期待することは?

僕らはファッションをSEMBLとして表現していきます。
これからも、JAMOOLで様々なファッションの様々な楽しさを沢山の人に伝えていってください。






 

SEMBL センブル

SEMBL (センブル)

Designer

安生 佳晋(アンジョウ ヨシユキ)
栃木県生まれ。
文化服装学院を卒業した後、ヨーロッパを遊学。
帰国後、BEAMS勤務を経て、06-07A/WよりSEMBLのデザイナーとなる。
サッカー、お笑い、美味い飯、非英米の音楽と価値の有無に関わらず古い素朴なものが好み。

Concept

2006年の秋冬にMAKIOとデザイナー安生 佳晋がスタートさせる。
安生の語る物語をコミュニケーションツールとして表現する。それがSEMBLの洋服です。

SEMBLの物語はある男の旅をテーマにしています。
閉塞感に満ちた過去の東ドイツから始まる男の旅は、アジア~日本を目指して続きます。

ブランド名であるSEMBLは繋ぐという意味をこめた言葉で、ENSEMBL(全体的効果)という語と、配管工のコモンランゲージである(らしい...)管どうしをつないぐ役割を持つ管ー"センブル管"に由来します。

現実の旅では様々な人との出会い、別れがあり、背景である世界にも出会いがあり、別れがあります。
僕らは別れを終わりではなく繋がりがあるが一定以上の空間的もしくは時間的な距離がある状態だと考えています。
SEMBLは空間と距離を超えて人を繋ぐ物語を、人と服を、人と世界を...世界を繋げる物語を語る。

SEMBL (センブル)取り扱い店

6

tel : 048-462-7702

GORDINI

tel : 06-6531-6360

NOTABLE

tel : 059-354-7751

RAY

tel : 027-325-3031

S.T.C.

tel : 0761-78-2817

Article

tel : 017-777-4363

IMPLEXE

tel : 03-3266-8637

OVUM

tel : 0776-30-0611

Rebel Under Brigade

tel : 078-252-4773

GARDEN

tel : 026-223-3797

jacuzzi by cortina

tel : 082-240-0888

Perfetto

tel : 0792-84-4010

ROLLUP st.

tel : 076-231-5877

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