February 1, 2009
早いもので、気付けばもう2月。酒蔵は滅法忙しく、酒飲みには日本酒が旨い季節です。
そして、季節ごとにその時期限定のお酒があるのが日本酒の良いところ。この時期の旬のお酒といえば、新酒もそうですが、にごり酒もお忘れなく。
にごり酒は甘ったるくて苦手という方、にごり酒といえば甘いものというのは、昔の話。現在は、スッキリ辛口で、飲み応えのあるにごり酒もあるんです。
今回は、にごり酒の中でも、特にパンチの効いたものをご紹介。純米吟醸規格、60%精米の兵庫県産山田錦を使用した、太陽酒造の「おり酒」。
おり酒とは、お酒を仕込んだタンクの下部の澱(おり)の部分を瓶詰したもの。火入れをしていないので、瓶詰後もシャンパンと同じように瓶内醗酵し続けている活性にごり酒です。
香りは新酒らしくフレッシュ。口に含むと、口中に泡がシュワシュワーと小気味良く弾けます。味わいはまさにもろみ、クリーミーとも言えるくらい、米の旨味たっぷり。アルコール度数は18度以上と発酵しきっているので、後口はスッキリ辛口。度数ほどキツく感じず、スルっと飲めます。
デリケートなにごり酒は冬季限定商品が多いですが、こちらは通年流通。酒造りは冬季だけで、出荷は在庫がなくなるまで。新春に出荷しないものは、全て蔵元で冷蔵貯蔵しています。これも、熟成に耐え得る、どっしりした味わいの太陽酒造のお酒だからこそ。
当然、瓶詰すぐ出荷のものと、寝かせておいたものでは味わいは変わってきます。出荷すぐと熟成の進んだものとの違いを飲み比べるのも面白そうですが、人気商品のため、夏頃には全て売り切れるとか。飲み比べるには、早めに買い込んで、自宅で冷蔵庫貯蔵?
太陽酒造は、全量純米酒造りで頑張っている明石の小さな蔵元。出荷量はわずか50石程度で、扱っているお店はそう多くはありませんが、酒好きなら、ぜひ飲んでおきたい個性派です。
Text/Akihiko Nishio
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