JAMOOLネットワーク周辺の、さまざまな人物・クリエーター(デザイナー、ディレクター、オーナー、職人、ミュージシャン、フォトグラファーなど)へのインタビュー。普段考えていること、ポリシー、メッセージなど、本質、本音の部分を引き出す。
JOHNNY ANGEL COLLECTION/統括店長 (眞木勇三)
October 1, 2008
JOHNNY ANGEL COLLECTION統括店長 眞木勇三
JOHNNY ANGEL COLLECTION
(ジョニーエンジョエルコレクション)統括店長
眞木勇三 / Yuzo MAKI
心斎橋に創業して13年、街の服好きや近隣のショップスタッフから支持され、今や心斎橋、堀江、梅田に3店舗を構える老舗セレクトショップ、JOHNNY ANGEL COLLECTION。ショップの中枢、統括店長の眞木さんは、「これもお客さんと一緒に成長し続けてきた結果」だという。ショップコンセプト同様、一本芯の通ったファッション観をお聞きした。
- ――JOHNNY ANGEL COLLECTIONのコンセプトは何でしょうか?
- 眞木:土くさい、男っぽいアメカジという軸の部分は、絶対にぶれません。それに、ハイエンドだけど、ラグジュアリーではない、ハイカジュアルなスタイル提案ですね。
こうじゃないとダメみたいな枠は、あまり作ってないです。
- ――ハイカジュアルなブランドって、値段は高くても、いわゆるラグジュアリーブランドほど分かりやすくないので、提案していくのが難しいアイテムですよね?
- 眞木:そうなんですよ。提案するのが難しい面もあります。でも、うちはブランドについての蘊蓄云々より、洋服が好きっていうノリを大切にしています。
たとえばアメリカのショップスタッフは、ハイブランドのスラックスでも、古着やバンズをコーディネートして、スケボーで出勤したりする。そして楽しんで接客しているんです。
そういうアメリカ的なノリを大切にしたいですね。もちろん、敬語とかお客さんに対する気配りとか、バランス感覚も必要ですけど。
服とかブランドのことは、聞かれたら全部答えられるように、スタッフは若くてもみんな知識はすごくあります。
- ――やっぱり、ハイブランドの良さをお客さんに分かってもらうにも、そういうレベルの高い接客があってこそですね。
- 眞木:以前から比べると、高価格帯のアイテムが増えましたけど、お客さんもお店と一緒に成長して、積極的にスタイルに取り入れてくれています。10年来以上のお客さんも結構おられます。
ファッションって、パズルだと思うんですよ。洋服というピースを組み合わせて、お客さんごとにスタイルを作っていくような。だから、お客さんに合わせて提案していく柔軟性が必要なんです。
- ――店舗も、心斎橋のEAST、堀江のWEST、UMEDAと順調に3店舗まで増えましたが、エリアによってショップのコンセプトの違いや、客層や年齢層の違いはありますか?
- 眞木:EASTは、JOHNNY ANGEL COLLECTIONの集大成。アメカジスタイルを基本に、ハイブランドもセレクト。デニムは、各ブランドのいろんなラインが揃っています。
WESTはMARTIN MARGIELAやKITSUNEなど、ヨーロッパのハイブランドも含めた、独自のセレクトです。マルジェラがすごいのは、こんなアイテムがあればいいな、というようなものが大体揃っているんですよね。
そしてUMEDAは、EASTとWESTの入口として、両方のアイテムを置いています。
お客さんの年齢層は幅広いですが、UMEDAは若い方も多いですね。一つのお店だけじゃなく、各ショップを回ってくれる方が結構いますよ。
- ――扱っているブランドも多そうですよね。その中で、今シーズンから新しく扱うブランドはありますか?
- 眞木:ショップごとに商品構成が違うので、全部で20ブランド近くあります。
新しく扱うのはフランスのアーティスト集団がプロデュースするKITSUNEです。こだわりがすごいんですよ。たとえば、ニットはスコットランド製、シャツはイタリア製と、アイテムごとに生産国を変えるなど、クオリティーがすごく高いです。
- ――では、数ある取扱いブランドの中で、定番的人気のブランドはありますか?
- 眞木:Schiesserという、ドイツの有名な老舗インナーウェアブランドです。着心地が良くデザイン性もあって、一枚だけでも着られるラインが人気ですね。リピーターも多く、スタッフは平均20~30枚くらい持っているほどです。
ちょっとクセがあるディテールで人気なのが、ヴィンテージ感のあるStitch'sです。アイテム名はすべて、メンズはアメリカの州名、レディースはネイティブアメリカンの部族名からネーミングされています。
それから、クラシックでベーシックなJEAN SHOPは、スタイリングしやすいので人気です。
- ――流行そのままではなく、適度に距離を置いているように思うのですが、どうでしょう?
- 眞木:流行は意識しますが、がっつりは寝ませんね、添い寝はします(笑)。アメカジという芯の部分さえしっかりしていれば大丈夫ですから。
- ――ではショップから提案しているスタイルとしては?
- 眞木:一旦自分の好きなファッションの原点に立ち返り、それにプラスアルファとして、今シーズンのテイストを加えるようなスタイルです。
- ――独特のスタイルが、おもしろい店、ここに行けば何かあると、服好きに支持されているんでしょうね。
- 眞木:他のセレクトショップや、古着屋で働いている人もよく来てくれていますね。一般のお客さんとはまた違う、コーディネートのアクセントになるような、スパイスの効いたものを買いに。
- ――最近のメンズファッションをどう思われますか?
- 眞木:先月号のインタビューで、publicの西さんがいいことを言っていましたね。個人的には、70~80点くらいの、上手だけど無難な着こなしをしている人が多いかなと思います。でも、100点を振り切って、120点取るくらいの突き抜けたスタイルがあってもいいんじゃないかと。オーバーしたら、減らしていけばいいんですから。
- ――今後のメンズファッションシーンをどうお考えですか?
- 眞木:80年代スタイルの次は90年代みたいな、単純な流行ではなくなっていくんじゃないでしょうか。どんなスタイルでも、次はコレ、みたいな、結構言ったもん勝ちな部分もありますね。
インポートのハイエンドファッションと、大量生産のものと両極端になってきているので、良さをちゃんと伝えていくためにも、現場のスタッフの提案力が、ますます大事になると思います。
- ――今後の展開として、考えているところはありますか?
- 眞木: 衣食住トータルでの展開もできればうれしいとは考えています。新しいものを紹介していくためにも、今は基盤固めをしているところです。
眞木勇三 Yuzo MAKI/JOHNNY ANGEL COLLECTION統括店長
1976年大阪生まれ。
1996年ヴィンテージショップ勤務。
1998年CACTUS BLUES入社。
JOHNNY ANGEL COLLECTION統括店長として、普段は北堀江のWESTに勤務。
取り扱いブランド
ROCKMOUNT | ROGAN | ROLLAND BERRY & RBC | TRUNKSHOW | TROVATA | VANS VAULT | DSQUARED2 | NICE COLLECTIVE | earnest sewn | VANS | Schiesser | Stitch's | LOCAL CELEBRITY | billy kirk | OLD STUD | BREAD DENIM | JEAN SHOP | INITIUM | CUTLER & GROSS | COLUR | ROGUES GALLERY | MASON'S | v::room

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