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JAMOOLネットワーク周辺の、さまざまな人物・クリエーター(デザイナー、ディレクター、オーナー、職人、ミュージシャン、フォトグラファーなど)へのインタビュー。普段考えていること、ポリシー、メッセージなど、本質、本音の部分を引き出す。

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「COMES A TIME」「Silver and Gold」/オーナー (山元典夫)

November 1, 2008

「COMES A TIME」「Silver and Gold」オーナー 山元 典夫

 

「COMES A TIME」
「Silver and Gold」オーナー
山元 典夫 / Norio YAMAMOTO
「もともとお店が好きで、洋服が好きで、ここまでやってきているので」と語る山元さん。
心斎橋のアメリカ村に「COMES A TIME」をオープンさせて早12年。その後「Silver and Gold」を南船場と四ツ橋に展開。
飄々とした語り口の中に、時に熱く語るファッションへの想いは、大阪を代表するセレクトショップのオーナーとなった今も、変わっていない。
Text/Akihiko Nishio
Photo/Takuya Kurokawa
Photo/Hidenori Tatsumoto

――山元さんの出発点は何でしたか?
山元:古着屋に勤めていました。その頃、お客さんで来てくれていた(先月号インタビュー、JOHNNY ANGEL COLLECTIONの)眞木くんとも知り合いました。15年くらい前のことです。
そして96年、25歳の時に独立しました。
――「COMES A TIME」は古着屋ではないですよね?
山元:最初は古着屋だったんですよ。その後、転換期があり変わっていきました。当時は古着屋が全盛期を過ぎ始めた頃で、皆と違うことをしなければと、ブランドのセレクトを始めました。今いるお客さんに応えて、もっとお客さんを増やすために、進んでいった結果が今、という感じです。
――その後、2002年に「Silver and Gold 南船場」を出店するにあたり、目指したものはありますか?
山元:これまでの発展形として、お客さんの層を上げていこうと考えていました。ブランドのセレクトなど、世界観もちょっと進化した世界です。カジュアル一辺倒でもなく、ちょっとモード感のあるもの。微妙なニュアンスへのチャレンジですね。
――そして昨年は「Silver and Gold四ツ橋」ですね。商品構成や客層の違いはありますか?
山元:基本的には変わっていないですが、四ツ橋店は取扱いブランドの幅を広げました。中心層は20代~30代後半の方であまり変わりませんが、新しいお客さんは増えました。

 

――各ショップのコンセプト、根本的な部分は不変ですか?
山元:変わらないですよ。デニムやボタンダウンのシャツとか好きですし、基本的にはアメカジ、トラッドです。ただ僕らの世代は、古着など、間接的に触れている世代なので、ちょっと斜に構えた、トラッドの進化形です。
今僕たちが扱っているブランドが、上手に表現してくれていますね。
――各ショップの定番人気のブランドは何でしょう?
山元:南船場店では「Engineered Garments」、「Kolor」です。今後も取扱い続ける予定です。四ツ橋店では靴の「ALDEN」や、「ANATOMICA」というフランスのショップのオリジナルです。知り合いがここと一緒にアイテム作りをしていて、そのデニムやシャツなど、定番商品を仕入れています。トラッドでベーシックなものよりちょっと洗練された、おもしろい商品です。
「COMES A TIME」では、「Sunny Sports」に色々別注しています。
――今注目のブランドってありますか?
山元:定番ものに加えて、「MOTO」っていう日本のレザーのブランドです。靴や財布、鞄、皮革小物を作っているんですが、すごくセンスが良いですね。
――お店としてのこだわりは何ですか?
山元:これで完成というお店は目指していません。常に進化し続けます。
アウトドアやワークウェアとか、分かりやすいアメカジではなく、微妙に言葉にしにくい、一ジャンルに収まらない感じが自分たちの立ち位置だと思っています。
アメカジ、トラッドという軸があって、時代ごとにトレンドがあって、それを情報としてとらえ、どう消化するか。自分たちの存在意義のもとにいろいろな商品があって、そこに自然と一つのまとまりができる状態というか。 安定してしまわないよう、新たな情報をピックアップしながら、それをどう自分たちなりに提案するかを考えながらやっています。

 

――オープン当初目指していたものは、どれくらい実現できましたか?
山元:目指していたものに、かなり近い部分はあると思います。お店って固定概念を持たれると、お客さんには分かりやすいんですが、新しい感動を共有していくには、停滞より、進化することの方が重要だと思うんですよね。
今は5年計画、10年計画くらいで一つのブランドと取り組んでいるし、より長いスパンで付き合ってもらえるお店になってきていると思います。自分たちとしては、これまでの中で、今が一番良い商品が揃っているんじゃないかなと。
――各お店から提案しているスタイルはどういったものですか?
山元:基本的にトラッドくずれ・進化形です。ジャケットがあったりデニムがあったり、それをどうミックスして組み合わせるか。あとみんな自転車に乗ったりするので、アウトドア、スポーツが混じっていたり。
四ツ橋店では「ANATOMICA」のパンツに「ALDEN」の靴を合わせるような、カジュアルすぎない、微妙なモード感を感じるスタイルを提案しています。
――流行ガチガチのスタイルではないですよね?
山元:そうですね。でも今はメンズファッションのトレンドは一つじゃないし、幾つもジャンルが分かれていますよね。その中でどこに属するかっていうのは、結構難しい問題ですが、自分たちは独自の居場所でやっています。
実際、モードな方からカジュアルやヒップホップなお客さんまでいますし、年齢層は10代後半から50代まで、すごく幅広いお客さんが来られるし、ちょっと異質なお店だと思います。

 

――現在のメンズファッションシーンをどうお考えですか?
山元:選択肢が多いのは楽しいと思います。お客さんが色んな服を経験していく中で、人それぞれのスタイルができる。その過程で自分たちのお店が重宝してもらえたら一番良いかなと思います。そして、ちょっとしたモード感やこだわりを感じとって、共有してくれたら嬉しいですね。
――ネット、ウェブ販売についてどうお考えですか?
山元:柔軟性をもってどんどんやっていきますよ。もっとたくさんのお客さんに見てもらいたいし、自分たちの存在を知ってもらう上でもすごく優れたツールだと思います。
ブログは週に5回くらい更新しています。今はお客さんもブログを見て来店してくれているし、お客さんにもお店にとっても欠かせないものになっていますね。
1カ月後くらいにはネット通販も始める予定です。
――他のショップとここが違う、ここだけは負けたくない部分ってありますか?
山元:やっぱり人かなぁ、うちはスタッフにお客さんがついているんです。たとえば、スタッフのスタイルが好きでショップに通ってくれたり、体型が近いから、ファッションをマネしてみようとか。バイヤーもお店に立つので、お客さんと近い存在で、共有しやすいんです。それが強みですね。

 

 

山元典夫 Norio YAMAMOTO /「COMES A TIME」,「Silver and Gold」オーナー

1971年舞鶴市出身。
古着屋勤務を経て、1996年古着ショップ「COMES A TIME」オープン。
後に、セレクトショップに業態変更。
2002年「Silver and Gold 南船場」オープン。
2007年「Silver and Gold 四ツ橋」オープン。
住所〒542-0081
大阪市中央区南船場4-9-11順横ビル2F
営業時間平日 12:00-22:00
土日祝 11:00-22:00
最寄り駅御堂筋線 心斎橋駅(徒歩5分)
堺筋線 長堀橋駅(徒歩3分)
TEL06-6251-8899
定休日不定休
通販あり

取り扱いブランド

kolor | MICHAL TAPIA | hobo | NONNATIVE | ALDEN | Needles | Engineered Garments | MOTO/KATO | AAA

 

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